快挙が続きましたねー。
香港ヴァーズと香港カップ。直前の調整で併せていたステイブルメイトがどちらもタイトルを手にいたしました。今から考えると豪華な併せ馬でしたねー。馬券発売が後押ししているのか、JRAも充実したコンテンツを用意してきてくれました。その様子はこちらで確認できます。
JRA × JRAレーシングビュアー 香港国際競走特集2016
当日は割とJBIS-Searchのコラム速報に頼っていましたが、追い切りや関係者インタビューなど映像満載でありがたい限り。来年からは併用かしら。あとの課題はは事前にじっくり視聴する時間の確保だけでしょう。忙しさは罪ですね、レース前に観ておきたかったですw
香港ヴァーズはサトノクラウン。
レース直後からステイゴールドとの符合をわいわいやってくれるTLは頼もしい限りでございましたね。自分もフラッシュバックしながら二重の興奮を味わっていました。競馬を見続けてよかったと思える瞬間ですね。
前半絡まれたハイランドリールが強気に突き放す直線。対照的に3、4コーナーで下がってきた馬を前に置いてしまいポジションを下げたサトノクラウン。絵的には万事休しているのですけどね。改めて観ると、モレイラの慌てない姿勢でかえって溜めをつくったように見えております。
4つのG1を通してインが有利なコンディションのようでしたから、ムーアの強気も納得するところ。これを差し切ったモレイラとマージュ産駒のポテンシャルの高さを素直に讃えるのがよいのでしょう。
香港ジョッキークラブのウェブサイトは充実していますね。マルチアングルで映像も観れますし。以下は公式結果と各馬の2ハロンごとのラップタイムを「Sectional Time」として公開しているページ。超素敵です。
THE LONGINES HONG KONG VASE Results – The Hong Kong Jockey Club
THE LONGINES HONG KONG VASE Sectional Time & Position – The Hong Kong Jockey Club
サトノクラウンのラップはこちら。ほぼ加速しっぱなしの後傾ラップです。
25.93-24.60-24.71-23.83-23.70-23.45
対するハイランドリールはこちら。800からの強気は数字にも表れています。
25.29-24.48-24.55-24.35-23.42-24.21
…やっぱりラップは100mごとに欲しいですねw 絡まれて振り切ったあたりがもう少し密に伝わるとなお良しです。が、各馬のラップタイムがあるだけでもとても面白く。
映像と合わせるとハイランドリールは相当じんわり先頭に立っていったことが伺えます。向こう正面前半で絡まれなければ理想的な溜め逃げになったのでしょうね。ただ、この逃げを捕らえに行けたのはサトノクラウンだけですから。大したものです。
これで種牡馬入りは確定でしょう。望田潤さんがことあるごとに絶叫していますが、日本のトレンド(バイアス?)にカウンターしやすいであろう血統ですから、今後の戦歴も含めて是非順調にいってほしいですね。
そしてジョアン・モレイラとライアン・ムーアの一騎打ち。昨年は香港マイルで観られたそれですね。今回はモレイラの冷静なリズムが印象的でした。興奮が過ぎてしまったなら馬の伸縮とずれたアクションになりそうなところ。勝負する気持ちを最後まで制御しきったであろう冷静なパフォーマンスだったと見ています。いやー震えた。
香港カップはモーリスの圧勝。
強かったですねー。いやー、ただただ、強かったですねー。
出遅れて後方待機した時点でかなり諦めモードにはいり、エイシンヒカリが後続につつかれてペースアップした時点で期待値が上がり始めるジェットコースター感。はい、本命でございました。天皇賞の時とはずいぶん心地が違いましたね。
直線エイシンヒカリをパスする際の身のよじり方は爬虫類のようでした。以前からパドックで見る度にヤモリのようなうねうねとした四肢の連動だなーと思っていましたが、レース中トップスピードでそれを披露できるとは。あくまで個人的な心象ですが、これがモーリスの大きな特徴だと思っています。
公式結果とSectional Time はこちら。
THE LONGINES HONG KONG CUP Results – The Hong Kong Jockey Club
Sectional Time & Position – Results – Horse Racing – The Hong Kong Jockey Club
モーリスのものすごい加速ラップはこちら。ラストまで加速し続けたのはモーリスだけ。そりゃ勝ちますね。
27.63-24.07-23.60-22.86-22.79
継続騎乗だったことも大きかったように思っています。テンの2ハロンが27.63って。テン乗り初騎乗であのスタートだったならもっと強くプッシュして前目のポジションを望みたくなるような緩ラップでしょう。ライアンはじんわりとしたアクションでインに寄せながらの後方待機。引き合いに出すのは酷かな、ベリーが安田記念で苦心していたのとは対照的な冷静さだったと思っています。戦略と胆力の兼備は稀少ですね。
比較としてエイシンヒカリのラップも。
26.79-23.31-23.24-23.46-25.38
昨年勝った時のラップはこちら。
26.17-23.47-23.75-23.59-23.62
惨敗してしまった原因、やはり単騎逃げに持ち込むまでに時間がかかってしまったことが大きかったのでしょう。ラップの緩急も激しくなってしまいましたし、息を入れたいレース中盤のラップが最速ですからね。
道中エイシンヒカリが引っ張ったことは待機策に徹したライアンには追い風になりました。おそらくはエイシンヒカリがオーバーペースになる可能性を含んで後方のポジションを許容していたのでしょうね。
これでどちらも引退となりました。エイシンヒカリはフランスからのオファーもあるようで、ファン目線でいえばじゃんじゃん行ってこい!なのですが、実際どうなるでしょう。つい先ほどマーティンボロがフランスで種牡馬入りという報道を目にしましたので、是非続いてほしいですね。世界に広げようディープインパクトの輪。…若年層には伝わりにくいネタでございますね。
モーリスはもう楽しみ。いわゆる1/8サンデー、サンデーサイレンスのクロスからの名馬はこんな血統からでるのかな、などと血統弱者のイメージは広がっております。望田潤botの受け売りですが、ノーザンダンサーの誕生からその3×3のフサイチコンコルドがダービーを獲るまで35年、サンデーサイレンスに当てはめると2021年という。そこまで同じ熱量で競馬を観られたらステキかな。あ、厄介でもあるかw でもモーリス産駒、楽しみです。
そして阪神、こちらはソウルスターリングの快勝でした。
ポイントはスタートしてからソウルスターリングがレーヌミノルのひとつ内を主張したこと、だと思っています。
結果、ショーウェイの内を取ることでインベタのまま直線に向くことができました。一方のレーヌミノルは4コーナーでショーウェイ、ゴールドケープの外まで持ち出してようやく進路を確保。実力差もありましたが、進路取りも着差に反映されたとおもっています。
公式レースラップはこちら。
12.4-11.0-11.3-12.0-12.1-11.5-11.5-12.2
1番人気のインベタは外を回った有力馬には厳しかったですね。前日のチャレンジカップは全く差せるようで差せない湿って掘れる馬場。マイネルハニーの粘り込みが効いていました。あのままならレーヌミノルでよいかなと思ってしまったのは早計でございました。
それからすると2着リスグラシューの追い込みは相当なもの。馬場と枠で評価を下げたのですが、そういう問題ではなさそうですね。春までにはもうひとつパワーアップするでしょうし、こちらは楽しみになりました。
勝ったソウルスターリングはロスなくソツなく。もちろん強かったのですが、外枠を引いたらどうなっていたか、気になっているところです。メジャーエンブレムを上回るタイムは力の証明だと思いつつ、展開や枠順で変わっていたようにも。
さらにパワーアップして春を迎えるようならいいですねー。ルメールからすればリベンジになるでしょうか。ミスエルテやフローレスマジックも無事に駒を進めてくれるようだと桜花賞が楽しみになります。春が楽しみ、というは大事ですね。
当日のスケジュールについてちょっとだけ。
やっぱり忙しいかったw 特に阪神ジュベナイルフィリーズと香港スプリントはバッチリ重なっていまして。フジの中継は香港を遅らせた形で放送していましたが、府中のターフビジョンはソウルスターリングのウィニングラン中にエアロヴェロシティががっつり差し切るという。
3分割のターフビジョンは左から香港、阪神、阪神という視線の送り方の難しさ。現実的な調整がはいることを望みたいと思います。馬券が買えるのでなおさら、バタバタせずにちゃんとワクワクして待ちたいですのでね。
最後に。
いやー、ついに投稿が2週空いてしまいました。個人的に気にし過ぎなのかもしれませんが、何か気持ちが区切れないまま次のG1を迎えている感覚があるんですよね。もうNumberも優駿も買っていてすっかり有馬記念ウィークモードなのですが。朝日杯、書く時間を見つけたいと思います。
あー職場の忘年会かーw 時間とれるかしら。有馬記念が終わっていないのに忘年もないですよね、という気の利いた言葉は飲み込みつつ、朝日杯は連休初日あたりにじっくり取り組めるとよいかと思っています。
そうか、職場の競馬人とも忘年会でした。こちらは燃えますよーw
個人的には香港カップが終わった瞬間にモーリスが年度代表馬でよいでしょう、という結論に達しているのですが、このあたりも賑々と話せるといいかな。いつものお店、締めの蕎麦がいいんですよね。
今年もラスト1週。時間のメリハリつけて堪能したいと思っています。